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2019-12-18

専門家(キャリアコンサルタント)活用のすすめー両立支援をはじめるためにー

自ら採用した従業員から

「ここでずっと働きたい」

と思ってもらえる会社でありたい。

 

 

どの経営者にも共通する願いは、「いい会社」を創るということなのではないでしょうか。

では、「いい会社」の定義はどこにあるのでしょうか。

 

一般的な意味では財務的業績が高い(収益をたくさん出している)企業を「いい会社」とする傾向があります。

しかし、利益を出しているだけでは、真の意味でいい会社とは言い切れません。

様々な変化や時代の流れに対応しながら、働く側のニーズにまで踏み込んで会社の仕組みを整えていくことも、「いい会社」であり続けるためには、非常に重要です。

 

企業にとって、従業員は貴重な人的財産です。

 

その大切な従業員がもしも「がん」などの重い病気にかかってしまったら・・・

 

会社として従業員をサポートする用意はできているでしょうか。

働きながら治療したいと願う闘病中の従業員が働きやすい制度を、

社内に整えることはできているでしょうか。

 

今回は、社内における治療と就労の両立支援をはじめる前に、ぜひ頼っていただきたい専門家として「キャリアコンサルタント」を取り上げ、相談方法や活用方法をご紹介していきたいと思います。

 

キャリアコンサルタントとは?

キャリアコンサルタントは、相談者ひとりひとりの気持ちに寄り添いながら、その人らしい生き方や働き方ができるように支援するための専門家です。また、個人と企業(組織)がよりよいコミュニケーションをとれるように、橋渡しも行います。

 

このキャリアコンサルタントの資格は2016年4月より創設され、職業能力開発促進法において国家資格として認定されています。定められた研修を受講し、試験に合格した者、また規定の実務経験を積んだ者にのみ与えられる資格です。

 

キャリアコンサルタントに相談するメリット

一生懸命に働いてくれる社員には、「いつまでも働き続けて欲しい」と願うのは当然のことです。その大切な社員が「がん」などの重い病気にかかってしまったとき、経営側として一番気になるのは、「今までと同じように働いてもらえるのだろうか?」「辞められてしまうのでは?」ということでしょう。

 

病気になった社員の代わりを探したくても、新たに人を雇う余裕も、新たに一からトレーニングを行う余裕もない、というのが率直な悩みなのではないでしょうか。

 

また、日々がむしゃらに業務に携わっている現場では、病気にかかった人のためのケアまで頭が回らない、と感じることもあるかもしれません。

 

治療と仕事の両立支援のために時間を割く余裕はない、と感じている企業はたくさん存在します。しかし、この「両立支援」は、今やすべての企業が取り組むべき課題となっています。

 

超高齢化社会となった今、家族を介護しなければならない従業員にとっても、仕事との両立は難しい課題です。また、子育て世代にとっても、育児と仕事との両立は大きな課題となっています。

 

ワークライフバランスを考慮し、様々な場面における仕事との両立支援を図ること、従業員の働き方を見直すこと。これらは、優秀でやる気のある従業員に会社に留まってもらうためにも、必要なことと言えるはずです。

 

さて、話を治療と仕事の両立支援に戻しましょう。

 

経営側、会社側としては、しっかり病気を治して欲しいし、病気の度合いも気になる、というのが本音だと思います。しかし、当事者にどれほど踏み込んで尋ねて良いのかは悩むところです。また、会社としてどの程度支援をしていくべきか、という点も悩んでしまうところでしょう。

 

一方で当事者は、自分の病状や仕事への想いを会社に率直に伝えられないことがあります。

・病気が理由でクビになったらどうしよう・・・

・やりがいを感じる仕事を手放したくない・・・

・休んだらお給料が下がってしまう・・・

・自分の代わりなんてたくさんいるのでは・・・

・会社に迷惑をかけるくらいなら辞めた方が・・・

 

このように、仕事を続けたいと思う気持ちと会社に迷惑をかけたくないという気持ちの板挟みになり、なかなか本音を伝えることができないという体験談をよく耳にします。

 

お互いが思っていることを、なかなか本音で話し合えていないというのが、いま現場で起こっている問題なのです。

 

このようなとき、会社側と当事者の想いを繋ぐ役割を担うのが、キャリアコンサルタントです。第三者として専門家が介入することにより、当事者にとっても会社にとってもより良いキャリア形成を模索していくことができます。

 

今ある会社の制度を見直したり、新たな取り組みを行ったりする必要もあります。はじめるときは億劫に感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、キャリアコンサルタントに相談をしていくなかで、今まで見えていなかった課題や、後回しにしていた課題に気づくことがあります。社内に整備しなければならない制度や仕組みを見直すことができれば、従業員を大切に考えた「働き方」を提案できる会社となることができます。

 

キャリアコンサルタントに相談することは、会社として大きく成長していくチャンスでもあるのです。

 

 

セルフ・キャリアドックという取り組みについて:企業担当者向け

上記でご説明したキャリコンサーチからキャリアコンサルタントに直接依頼を行う方法に加えて、企業担当者向けには、セルフ・キャリアドックという制度を活用する方法もあります。

 

セルフ・キャリアドックとは、厚生労働省が主体となって行っている取り組みで、「従業員のキャリア形成を促進・支援することを目的とした総合的な仕組み」となっています。

 

 

相談内容がまとまっていない場合は、まずはお気軽にお問い合わせください。

企業様ごとに抱えている課題やニーズも異なります。

 

 

2人に1人が「がん」になる時代。

その「万が一」がいつ来るかは・・・誰にも分かりません。

 

従業員を守る仕組みづくりに向けて、はじめの一歩を踏み出すお手伝いを、私たちキャリアコンサルタントにぜひお任せいただければ幸いです。

 

 

◎参考資料

・キャリアコンサルタントとは

https://www.nipponmanpower.co.jp/cc/about/

キャリアコンサルティングとは

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/career_consulting.html

なぜ必要

https://diamond.jp/articles/-/152251

・厚労省:セルフ・キャリアドック/セルフ・キャリアドック普及拡大加速化 支援サイト

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000212450.html

https://selfcareerdock.mhlw.go.jp/

 

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